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コンディショニングメソッドとダンス

コンディショニングメソッドとは何でしょう?

身体の調子を整えていくことをコンディショニングメソッドでは目的としています。

身体の調子を整えるものの一つに整体等のいわゆるマッサージがありますが、それらとコンディショニングメソッドが違うことは「体を調整すること=自らの肉体に対して自らが積極的に働きかけることで調整をしていくこと」にあります。

同様に、自らが積極的に働きかけることで何かを発することがダンスであると思いますが、芸術としてのダンスは基本的に健康の為に存在するわけではありません。

「体を使うが、健康とは無関係」というダンスに対してコンディショニングメソッドでは「体を使いながら健康になること」を目的としています。

また、ダンサー自身、そしてお客様が勘違いしてしまうことがあります。

それは「優れたダンサーが必ずしも正しく体を使えているとは限らない」ということです。

観るものを虜にする「常軌を逸したパフォーマンス」というものは、誰にも真似が出来ない特別なことですが、見方を変えて捉えるならばある一定方向へ「究極に偏った状態」であるとも言えます。

ですので、そのジャンル、またはダンスメソッドを極めていけばいく程にその偏りが強くなり、常識的な本来の人間の体からは遠ざかっていくとも言えるのです。

また、踊り続けることは、ある一定箇所への体の負担が増加していくことでもあります。

結果として、それぞれのダンス、作品に対して職業病とも言える特有の障害、怪我が発生するのはこの為です。

ダンサーとしては優れた体でも、人間の動きというものを考えた時、それは決して機能的であるとも限らないのです。

この癖付いてしまった偏りを元の状態に戻すことがコンディショニングメソッドの最大の目的です。また、一般の方であれば、デスクワーク等、運動不足で体を使わないことで不健康であることから、体を使うことで心の発散と肉体の健康とを手にいれようとするのに対して、ダンサーは「既に体は使っているけれど、心身共に健康ではない」という、解決しがたいとても不健康な状態に陥っています。

ダンサー自身が体の健康を考える時、整体等の治療院に行き、治療家に体を委ねる以外の選択肢を持てずにいることも、ダンサー自身が健康に対して積極的になれない要因でもあるように思います。

ダンスという健康とは関係のない体の使い方、本来の体の使い方からすれば乱暴である使い方をしたならば、楽器をメンテナンスするように、自らの手でしっかりと自身の体をメンテナスすることも、替えの効かない肉体を持つプロダンサーには必要です。


コンディショニングメソッドの一つであるジャイロキネシスを通じて、ダンサーはもちろん、教師の方々も含め、ダンスを職業とする方々への健康の為に、これからも活動していきたいと想っています。