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お子様とバレエについて

日曜日朝の原宿バレエスタジオをありがとうございました。

今日のジュニアバレエクラスは、股関節周りのマッサージ&ストレッチから♪

解した後はバランスディスクを使った身体の使い方講座。

つま先だけのターンアウトが意味の無いこと、そして、その理由と今自分がどこまで開いたら良いかを体感してもらいました。


「足先だけ、ひざ下だけ、つま先だけで開かないように」


言葉としては耳にタコが出来るほど聞きますが、実際に体感することで、それがダメな理由や、自分の筋力でコントロール出来る範囲がどの程度なのか、それを広げる為には普段の生活の中やレッスン時にどのように過ごしていけば良いのかを考えるきっかけになります。


今現在の正しいポジションを体感すると、無理やり開こうとしていた子供たちも自然に無理をしなくなることが今日は良く分かりました。


バレエを踊る上で、ターンアウトというテクニックは美しさはもちろん、怪我を防止する為にも絶対に必要です。

ですが、つま先だけ開いたものはターンアウトではありません。

何の筋力もなく無理に開くことで、足のアーチが潰れ、衝撃を吸収出来なくなったり、外反母趾になったり、正しい姿勢を保てなくなり、足首、膝、股関節、腰、首等、多くの関節に悪い影響を与えます。

大人からバレエを始めた僕でさえ、様々なことに障害が起こりました。

成長期のお子様なら、その影響はもっと強いものだと想います。


無理に開かなければならない時が仮にあるとしたらそれは「舞台の時」かも知れません。

その時までにじっくり身体を作り続けるしかありませんが、日本では発表会やコンクールなど、幼い時から舞台が多すぎるせいで、形だけで中身が無く、身体の負担だけが掛かる無理なターンアウトを強要し過ぎだと想います。


バレエは姿勢に良いと言われますが、現実には恐ろしいほど、静的、動的姿勢の矯正が入ります。

その結果、本来備わっている感覚を崩し、当たり前に出来ることが出来なくなったりもします。

教師や講師は、バレエがその子の人生に与える影響を深刻に考えるべきだと想います。

大切なのはその子の人生です。


プロダンサーになるのが目標ならば、頑張るべき時は18歳以降です。

その時に健康かどうか。

特に小学生の間から激し過ぎるレッスンは、本当に頑張らなきゃいけない時までに身体が持ちません。

そして、プロになったらもっと過酷な日々が待っています。

残念なことに、それまでに身体を壊す子が多いです。

甲子園までに頑張り過ぎて、せっかく掴んだプロのチャンスを故障して手放さなければならなくなった野球選手が多いように、、、・


レッスンの結果、身体を痛めたとしたらそれは、その子のせいでも、バレエのせいでもありません。

指導者のせいです。

指導者の言うこと真面目に聞いてきた結果がそこに表れます。

お金と時間を使わせて、怪我をさせることは普通の社会生活において絶対にありえません。

ましてそれを人のせいにすることもありえません。


大切なことは、保護者の方を含めたその子の周りにいる大人が、しっかりとその子をフォローすることです。

シンプルなことから始めましょう。

それは「興味を持つこと」です。

子どもに興味を持つこと、バレエに興味を持つこと、身体のことに興味を持つこと、健康のあるその子の今に、未来に、もっと興味を持ちましょう。


これらのことは、日本のバレエがこれからの若いダンサー達の為に、日々考えて実践していかなければならないテーマだと想います。